福士農園ご紹介

東に八甲田山、西に岩木山を望む青森県の津軽平野において有機農法を取り入れて長年稲作を続けている人物がいます。大豆栽培を利用した方法で日本の稲作を変えていこうと試みている人物、福士武造さんです。
福士氏が推奨する地下灌漑農法は、お米と大豆を交互に栽培できる優れた農法であり、今後TPP問題等不安を抱える日本農家にとって希望の光となりうる可能性を秘めています。

「自分の国の食べ物をよその国に6割も頼るなどということは、農家の使命感としてできない。地下灌漑農法を使えば、減反などで生まれた休耕田を大豆畑に利用できので、せめて米と大豆は次世代のためにつくり続けたい」と力強く話す福士氏指導の元に栽培された大豆は、その味の品質に加えて生産性や安全性の面でも非常に素晴らしい大豆です。

毎年の異常気象に悩まされながらも、自然のサイクルの中で農家と消費者、生きるもの全てが共存できる術を探っておられる福士氏と共に、私たちソイ&ワールドも次の世代に向けた動きに取り組んでいます。

福士式地下灌漑農法について

福士農園での実績

当該方法を採用後5年目で、基本は水稲と大豆の1年輪作。現在は、水稲乾田直播700kg、大豆300kgを安定生産可能

当方法のメリット

1.農産物の良品質・安定増産
■気象条件による影響を少なくし、安定した増産が可能
(大豆連作後の水稲の倒伏を防止)
2.農地の保全
■土中環境の違いによる雑草対策および連作障害の解消
(1年ごとに畑と水田を転換するため)
3.環境改善へ貢献
■化学肥料や農薬の使用量削減が可能
(大豆のマメシンクイガや紫斑病も農薬不使用で品質検査を問題なくクリア)
4.生産性の向上
■休耕田の利用
(大豆の持っている特性を生かして栽培すれば、大豆は荒地でも育つため)
■大豆栽培の後に水稲を作付することで10~20%の肥料の削減が可能
(大豆は必要な養分を微生物と共生し、空気中から取り込む力を持っているため)
■明渠(めいきょ)がいらないため耕地の有効利用に
■転作した時の作業の安全性の向上、作業トラブルの解消

福士氏からのメッセージ

当地域の今年度の行政指導で進行すると、大豆生産者が消滅します。作付を国の備蓄米に移行させているという理由からです。備蓄米は数量限定で、米価が低下して生産者が備蓄米に集中すれば、駄目になるのは目に見えています。
しかし、大豆単価を170円/kgにできれば、生産者を増やすことは可能であると考えます。

現在進行中の耕作放棄地が耕地面積の40%もあるという現実。これが主に中山間地の耕作不利地域で起こっています。この荒廃をこれ以上拡大しないように阻止しなければ、やがては平野部にも大きな影響が出てくるのは明らかです。

飛行機から下の景色を見ればわかりますが、小さな沢の集合体が谷となり、水源である川の始まりとなります。下流の平野部に住宅の密集地があった場所が拡大し、経済の発展や効率主義によって自然のサイクルが壊れ始めました。過疎地域が出たのも時代の流れですが、木材の自由化で山林が放棄され、植林した杉・檜の花粉が飛散し、都会の人たちにも影響を与えています。農業も大きな自然のサイクルの一部で取り組んでいますが、農業者も農薬・化学肥料の多使用は反省しなければいけません。

地下灌漑農法の普及で、安心安全で環境にも負荷のかからない自給率の向上に、生産者・中間関係者・消費者が共に貢献しているという意識が持てる農業に変わればと願っております。

検査した大豆の一部。
等級は2等級

水稲乾田V溝直播の播種検討会。
革新的な技術として注目を浴びている

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